感染症予防
感染症予防について
近年、鳥インフルエンザ(H5N1)が鳥から人に感染する事例が数多く報告されています。この鳥のインフルエンザウイルスが変異し、新型インフルエンザが発生する可能性が危惧されています。
新型インフルエンザウイルスはいつ出現するのか、誰にも予測することはできません。人間界にとっては未知のウイルスでほとんどのヒトは免疫を持っていませんので、これは容易に人から人へ感染して広がり、急速な世界的大流行(パンデミック)を起こす危険性があります。
そこで、世界的な大流行を阻止することは非常に困難であると考えられるなかで、最近の研究では、新型インフルエンザの発生が初期段階で、その範囲が限られている場合においては、抗インフルエンザウイルス薬の内服と移動制限を行うことで、流行の拡大を遅らせ、その間に次の対策(新型インフルエンザワクチンの開発等)を講じることができるのではないかと言われています。
しかし、これまで世界中で経験がないことなので、どの程度成功するかは分かりません。はじめて発生する地域で、その発生をいかに早期に発見し、適切な対策をとるかが大切です。
一人ひとりの予防と対策
通常のインフルエンザは、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを吸入することによって感染します。そのため、外出後の手洗い、マスクの着用、流行地への渡航、人混みや繁華街への外出を控えること(不要不急の外出の自粛)が重要です。また、十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスよく栄養をとることも大切です。
インフルエンザは容易に人から人に感染するため、他人にうつさないことも重要です。インフルエンザに感染して症状のある人は、病気の悪化や周囲への感染を防ぐために、自宅で休養することが重要です。他人に接しなければならない場合は、咳やくしゃみをする際にはティシュで口元を覆うか、マスクを着用することが重要です(咳エチケット)。
現状では新型インフルエンザは出現していませんが、出現した場合も通常のインフルエンザと同様にこのような感染予防対策に努めることが重要です。また、新型インフルエンザが流行して、外出を避けるべき事態となり、物資の流通が停滞することを想定して、ふだんから食料品や日用品を備蓄しておくことが望ましいと考えられます。
国・自治体の役割と対策
厚生労働省では、平成17年11月にWHO(世界保健機構)のパンデミックフェーズ分類を参考にした「新型インフルエンザ対策行動計画」を策定・公表し、それに基づいた行動訓練等を、国を挙げて行っています。
さらに、新型インフルエンザへの対応策として、このガイドラインも含め公衆衛生、医療、社会対応の各部門でガイドラインを作成しています。
また、地方自治体でも国の行動計画に沿った形、もしくは独自の形で新型インフルエンザ対策の行動計画やマニュアルを策定しています。
町民、団体や事業所などのみなさんが、新型インフルエンザ対策に関する最新の情報を得て、主体的に取り組んでいただけるよう、国・県、また地域の医師会や保健所とも連携を取って、情報を提供しますので参考にしてください。
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関連情報
国
厚生労働省
- 新型インフルエンザ対策関連情報
- 新型インフルエンザに関するQ&A
- 新型インフルエンザ対策行動計画
- 新型インフルエンザ対策ガイドライン
- 国立感染症研究所 感染症情報センター
インフルエンザパンデミック
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